The patent system isn’t broken – we are 続き

先週はGoogleのMotorola Mobilityの買収に、HPのWeb OSからの撤退と、びっくりする大きなニュースが立て続けだった。先週のThis Is My Next Podcastも、当然Motorola買収をめぐって、JoshとNilayの議論がほとんど言い争いのようになって、そこにPaulがなだめに入るという、まえにも見たパターンが繰り返されてて、面白かった。Reporter’s Roundtableでも、Nilayが呼ばれて特許について話してたし。

Nilayやほかの人のソフトウェア特許を擁護するポストに対して、Timothy Leeという人がソフトウェア特許自体に反対する立場からArs TechnicaForbesに反論を書いていたので、読んでみたんだけど、Nilayがほかの人のソフトウェア特許に関する記事を読んで何故イライラするかがよくわかるというか・・・。反対する理由として、ソフトウェアに関して今のアメリカの特許制度がいかに機能していないか、という例を出されても、どちらも今の制度が機能してるなんて思ってないんだから、なぜソフトウェアが特許の基本的なコンセプトと相いれないかを説明してくれ、と叫びたくなります。

ソフトウェアはただの数式に過ぎない?なら人の心はシナプスで起こる化学反応の集合に過ぎないから同じように扱えばいいかと言われれば、そんなことはない気がするんですけど。(この人は心身二元論者なのかしらん?)

Facebookが最初のSNSではなかったように、最初にアイデアを思い付いた人が特許を使って独占するのではなく、最も優れたサービスを提供した人が成功するべき、というのは一見もっともらしいけれど、特許で独占権を与えることは、ほかの人が同じサービスを提供することを妨げることにはならないのでは?なぜならその発明した人がいなければ、そのサービス自体が存在し得なかったのだから。もしほかの人が独自に同じアイデアにたどり着けたのなら、そのアイデアは明白で、そのアイデアに特許を与えること自体が間違いだと言えるのでは。

ある人が発明したのに、そのアイデアを例えばよりリソースを持つ企業が勝手にコピーして、その果実を横取りしたら、それは正しいこととは思えない。発明した人が実施するのもうまいとは限らないとしても、発明した人が事業を立ち上げて、上手かった時には後発に対してリーズナブルなリードを築くくらいの時間はあげてもいいと思う。もちろん下手な実施者であった時には後発が取って代われるように、発明が陳腐化する前に独占権が切れるよう、特許の期間は進歩のスピードに合わせて調整されないといけないと思うけれど。

現実にはなかなかうまくいかないとは思うけれど、理想に近づくようにどう運用を調整するかが問題で、ソフトウェア特許というアイデア自体に問題があるとは思えないんだけどなあ。

Chez Panisse Turns 40 – KQED forum

Chez Panisse Turns 40 – KQED forum

番組の最初の部分だけ、電話インタビューでの参加でしたけど、Chez Panisseのオーナー、Alice Watersの歌うような声と話しかた、大好きなんですよね。名前を覚えたのはPBSのドキュメンタリーAmerican Mastersがきっかけだったかなあ。

この回みたいに、意見を共有する人の、和やかな議論、会話を聴いているのも悪くない。

Sustainable Meat and the Art of Butchery

水曜日のForum2時間目は、食肉の大量生産、大量消費による食肉産業のゆがみや、環境への負荷が問題になる中で、肉屋さんをゲストに、責任ある肉の食べ方がテーマ。

元ベジタリアンの人が肉屋さんになる話や、食べる肉について学ぶことの重要性の話など、おもしろかった。今この時代に、肉屋さんにどんなことができるか、という観点でも興味深かった。

The patent system isn’t broken – we are

先週のThis is my next Podcastで予告されていた、Nilayの特許制度についてのポストが投稿されていた。

限られた期間の独占権と交換に、発明者は技術を公開しそれを社会の共有財産とする、という特許の目的を再確認することから、Nilayのポストは始まる。特許制度自体を疑問視する意見は、Patent Trollの話なんかを聞くと、感覚としてはわかるけれど、でもこの技術を公開させる部分はどうするんだというのが疑問だったので、特許制度は独占権を与えるだけではなくて、それと交換に発明を公開させる点が重要だよねと同意。

その交換の部分がクレバーなアイデアだというのは、自分もそう思うので、その基本的なアイデアをどのように現実の運用に移すかが問題で、特許の基本的なアイデア自身は問題ではない、というのも同意。

Build and Analyzeでも来週のポッドキャストで取り上げると言っていたし、このポストに対するレスポンスを見るのも楽しみだ。

Appleからの訴えを受けて、SamsungのGalaxy Tab 10.1に対してオーストリアとヨーロッパで販売の仮差し止め命令が出たことについて、Leoなんかは法廷ではなく製品自体で争うべきだと否定的みたいだけれど、模倣を許さないことで、Samsungなどがコピーを避けて、違った、より優れた道を選ぶようになれば、それは消費者にとってもSamsungにとっても良いことだ、というNilayの意見にここでも賛成。

Ultimate Ears 600vi

アメリカに出張に行ったときに、シアトルの空港の売店でUltimate Earsの600viを見かけて、そこで$120の値札の魅力に負けて、買ってしまった。

買ってからすぐに日本での価格が値下げされてしまったと思ったけれど、それでも一応アメリカで買ったほうがまだ安かったのでよしとしよう。ちなみに買ったシアトルの空港の売店は、ShureやUltimate Earsなど、各社のインイヤーヘッドホンのデモ機をかなりの種類取り揃えていて、それらを試聴させてくれる、とっても良いお店でした。

Klipsch S4iと比べると、さすがバランスド・アーマチュアということなのか、音の解像感が一段違います。600viを聴いてしまうと、S4iで音楽を聴く気がちょっとしなくなりますね。ポッドキャストのトークなんかを聴く分には声のディテールを聞くわけではないし、S4iはその豊かな低音のせいかどこか暖かな音で、それはそれで悪くないんだけれど。

ただ600viはS4iに比べると一回り大きくて、イヤーチップも本体も自分の耳にはもう一つ合わない感じで、装着感は、自分にとってはS4iやSE210のほうが上でした。600viもShureがけで使ってるんですが、着けるときに本体が耳と干渉して、うまく座ってくれてないような感じが少しあります。

そういえばS4iはプラグの部分でリモコン用の線が断線したようで、リモコンが利かなくなって修理のために返却したら、新品に交換されて返ってきました。メールでの問い合わせに対する回答に時間がかかったり、返却してからもしばらく連絡がなかったりと、レスポンスはあまり良好とは言えなかったけど、対応は悪くなかったかな。

“Stock Market Plunge”

金曜日のKQED forumの1時間目は前日の株式市場の下落を含めたアメリカ経済の動向について。そこで話されていた内容について、特に何か書こうとは思わないんだけれど、一つ興味深く思ったのは、一人のリスナーからのコメントに対する対応。

番組中で一人のリスナーが、90年代のNew york timesの記事にあった、衣料の製造が大部分海外に移転してしまったなかで、アメリカ国内で雇用を継続することに挑戦する経営者と、彼の控えめな給料の話を紹介して、雇用を守るには彼のような経営者がもっと必要だと熱心に訴えていた。

個人的には、こういった、現実を見ないですべてを経営者の強欲のせいにするような意見は大嫌いなので(製造が海外に移転するのは、消費者がより安価な製品を求め、企業がその要求に対して現在の環境下で最適化するからであって、経営者の強欲だけが海外移転の理由じゃないだろう)、番組がゲストに特にコメントを求めることもなくそのまま進行していったのは、経済が専門のゲストにとっておそらくナンセンスなこのコメントへの対応としては素晴らしいと思ったのだけれど、番組の最後で、その経営者の会社がすでに破産していることに言及して番組を終えたのにはちょっとびっくりした。一人のリスナーが熱心に訴えたことをぶち壊しにして終わるなんて、いくらそれが事実とはいえ、ちょっと大胆。

アメリカ国内での衣料品の製造といえば、American Apparelの経営者の、デザインから製造までを集約することによる機動力を売りにする、というも興味深かったけれど、最近経営は厳しそう。

Triangulation 18: Kevin Kelly

今回のTriangulaionは、以前TWiT Specialで配信されていた、Wired Magazine創業メンバーの一人で、Whole Earth Catalogの編集者でもあったKevin Kellyのインタビュー。

アーミッシュのテクノロジーとの付き合い方とか、テクノロジーの進歩の意味とか、さすが元ヒッピーというか、かなり引いた視点からのテクノロジーの話が面白くて、2回繰り返して聞いてしまった。話されている内容も、Techniumをめぐる話とか、なるほどというか、納得させられるものだったし。

Technologyが我々をどこに連れて行くのかとか、そういった話題に興味があれば、結構おすすめです。インタビュー形式なのでとっつきやすいですし。