カテゴリー別アーカイブ: Technology

The patent system isn’t broken – we are

先週のThis is my next Podcastで予告されていた、Nilayの特許制度についてのポストが投稿されていた。

限られた期間の独占権と交換に、発明者は技術を公開しそれを社会の共有財産とする、という特許の目的を再確認することから、Nilayのポストは始まる。特許制度自体を疑問視する意見は、Patent Trollの話なんかを聞くと、感覚としてはわかるけれど、でもこの技術を公開させる部分はどうするんだというのが疑問だったので、特許制度は独占権を与えるだけではなくて、それと交換に発明を公開させる点が重要だよねと同意。

その交換の部分がクレバーなアイデアだというのは、自分もそう思うので、その基本的なアイデアをどのように現実の運用に移すかが問題で、特許の基本的なアイデア自身は問題ではない、というのも同意。

Build and Analyzeでも来週のポッドキャストで取り上げると言っていたし、このポストに対するレスポンスを見るのも楽しみだ。

Appleからの訴えを受けて、SamsungのGalaxy Tab 10.1に対してオーストリアとヨーロッパで販売の仮差し止め命令が出たことについて、Leoなんかは法廷ではなく製品自体で争うべきだと否定的みたいだけれど、模倣を許さないことで、Samsungなどがコピーを避けて、違った、より優れた道を選ぶようになれば、それは消費者にとってもSamsungにとっても良いことだ、というNilayの意見にここでも賛成。

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The Facebook Effect with Mark Zuckerberg

今年の7月のComputer History MuseumのイベントでのMark Zuckerbergのインタビュー。The New Yorkerの記事の中で触れられていたので見てみました。

インタビューの出だしでは、ステージの真ん中に座らされていかにも落ち着かなさそうで、見ていてちょっとはらはらするけど、質問に対して自分の話したい点を性急に話そうと必死なところに、もう一人の出演者のThe Facebook Effectの著者がうまく間に入って場を和らげてくれるおかげで、後半は少しリラックスした雰囲気になってよかった。これを見てこのFacebookの創業者に対する自分の中での好感度がちょとアップしました。テクノロジー関連のニュースを聞いていると、プライバシー関連の問題などどうしてもネガティブな側面ばかりを聞くけれど、そんなに悪い人じゃなさそうじゃん、と。

インタビューの中で、日本はまだ浸透できていない国の一つとして、現在ロシアとともに重点的に取り組んでいる地域の一つだと話していました。順調に進んでいるんでしょうか。

かなりFacebook寄りに偏った視点からの本らしいもののThe Facebook Effectも読んでみようと思ったら、アメリカのKindle Storeにはなかったです。iBook Storeにはあるので、Kindle版はAmazonと出版社の価格を巡る駆け引きの犠牲になっているみたい。

映画The Social Networkも公開になって、いくつかレビューも読んだ。どのレビューも映画の主人公と本人とは別人だと指摘してるけど、映画自体はおおむね好評みたい。また機会があったら見てみたい。かなりハイペースな映画みたいなので、字幕を見るにしてもセリフを聞くにしても大変そうだけど。

なぜソニーはアップルになれなかったのか?

中島聡さんのブログ Life is beautiful で、なぜソニーはアップルになれなかったのか、と言う質問が投げかけられていたので、それについてちょっと考えてみる。

なぜソニーにiPodが作れなかったのかと、なぜソニーにiPhoneが作れなかったのかについては、前者はCDの成功体験に引きずられて、MDだUMDだのといった物理メディアにかまけている間に時代に取り残された、よくある失敗のパターンのように見えるし、後者はOSを手がけないハード屋の限界に見える。

前者は次の切り替わりで気をつければいいけれど、後者はデバイスの機能が増えるほどソフトの重要性は大きくなっていくだろうから、ありもののOSを使わざるを得ないことは、これからより大きな制限となっていく恐れがあると。

もう少し問いを広げて、なぜソニーからiPodやiPhoneのような、新しいジャンルを作り出す製品が最近出ていないのか。eReaderはKindleの前から出していたし、Vaio PもあればRollyもあるので、それまでにない新しい製品が出ていないわけでは決してないと思う。

ただどの商品にも、これはニッチにしかならないだろうな、と思わせる穴があって、そしてそれを塞ぐ努力がされているようにあまり見えないのが見ていて失望する点。単に志が低いからなのか、ニッチの先に一歩踏み出すのを組織が妨げているせいなのかはわからないけれど。

iPodもはじめはMac専用だし高価だしでニッチな商品にすぎなかったのが、Windowsに対応し、miniを出して価格を下げるなど的確に穴を埋めていったからこそ成功したわけで、でもそのような継続的な努力が、ソニーではRollyや他の新ジャンルの製品に対してされているようにあまり見えない。まあどうしたらRollyがマスに対してアピールする製品になり得るかは想像もつきませんが。

中島さんのエントリのコメント欄に、コンテンツホルダにもなってしまったのがまずかったと言う意見がいくつかあるけれど、それについては、今のところハードの商売の足を引っ張る方向にしか働いていないように見えるのは否定しないものの、必ずしもそうである必要はないと思うんですよね。コンテンツホルダであることが悪いんではなくて、コンテンツホルダであることを有利に使えていないことがまずいんだと思うんですけど。アップルでもジョブズがディズニーのボードメンバーな関係で、テレビや映画の配信はディズニー/ABCから始まったし、関係があることは有利にも使えるはずだと思う。

Jeff Bezosの卒業式スピーチ

TEDのサイトで、Jeff Bezosのプリンストン大学の卒業式でのスピーチが紹介されていた。

子供の頃の祖父母との旅行の思い出話が始まった時には、このスピーチはどこに行くんだろうと思ったけれど、コンパクトな良いスピーチでした。私は好きです。ついでに自分の身を振り返ると、ちょっと、いやかなり痛い・・・。すべてはChoiceだ。

Amazon

新しいKIndleの発表にあわせて、AmazonのJeff BezosがCharlie Roseに出ていた。

http://www.charlierose.com/view/interview/11138

このインタビューを聞くまで、Amazonの企業ポリシーが長期的な視点にフォーカスしたあんなに理想主義的なものとは知らなかった。でも聞いてみるとなるほどなと思う部分も確かにあった。電子ブックやサーバー事業などの新規事業もそうだし、顧客中心にしても、自分の買い物を考えても配送料無料の設定や価格、配達の早さから、店頭に行って買うよりもAmazonを使っていることが多い。店頭の店員の話よりもAmazonのカスタマーレビューのほうがよほど参考になることも多いし。

最近市役所から景観についてのアンケートが送られてきて、景観と言われてまず思い浮かんだのが、けばけばしい店舗の建物の乱立する醜い町並みだった。個人的にはオンラインに需要を奪われてあれらの醜い店舗群が無くなっても、べつに困らないかな。

顔認識ソフトと迷彩

VentureBeatを見ていたら、顔認識ソフトに対抗するために顔に迷彩を施す、というアイデアが紹介されていた。

Picture-7.png

http://social.venturebeat.com/2010/07/02/facial-recognition-camouflage/

http://ahprojects.com/c/itp/thesis

考えた人は大戦時のダズル迷彩からヒントを得たらしい。

USS_Charles_S._Sperry.jpg

街頭カメラや人が持ち歩くカメラの映像から行動を追跡するのが現実的に可能になれば、それに対抗する手段もでてくるということで、いままで思いつきもしなかったけれども、いわれてみればこういったテクニックも当然出てくるよな、と思った。

行動を追跡されることへの抵抗感を考えれば、出かけるときにはみんな顔に迷彩を施してから出かける、なんて未来もあながちあり得なくもないかも、とか思ったり。少なくともSF映画に放り込むアイデアとしては、ビジュアル的にも面白そう。

CES

先々週のCESを主にPodcastを通して(もちろん)追いかけてました。

EngadgetやBuzz Out Loudが会場からその日の話題について議論するのを聞き(Buzz Out Loudは開催中の会場のスタジオからで、Engadgetはその日のショーが終わってから取材基地としてるトレーラーからでした。疲れのせいか、Engadgetの皆さんはいつもにも増してハイでした。)、CNET、Tekzilla、Mac Breakなどによる会場フロアからのショートビデオを見たり。

でも配信される映像のボリューム的にはTWiT Live @CESがやっぱりすごかった。
Digital ExperienceとShow Stopperの2つのプレスイベントからの長いレポートにはじまって、会場のステージでのインタビュー、現地で収録された通常プログラムにブースからのレポートと、合計いったい何時間になるのか。お疲れさまでした。

製品発表で特にこれと言って面白いものはなかったけれど(LenovoのU1くらいか)、彼らがCESをカバーするのを追いかけるのは楽しかったかな。