カテゴリー別アーカイブ: Movie

Mean Girls

さすがTina Fey脚本だけあって、楽しい映画でした。Lindsay Lohanはゴシップ女王としての名前しか知らなかったけど、こんなあどけない感じの役柄をやっていた人だったんですね。

JanisとDamianのコンビも好きだし、食堂の席のグループ解説とか、Plastics内の会話とか、もちろん誇張されているけど、いかにもハイスクールにありそうな感じが楽しい。

考えてみたら、これもThe Devil Wears Pradaと同じで、ミイラ取りがミイラになって、そこから生還するストーリーでしたね。

The September Issue

The Devil Wears Prada見てからずっと気になっていた、Meryl Streepが演じたMirandaのモデルとされるU.S. VOGUEの編集長Anna Wintourを追った映画”The September Issue”をやっと見た。

見てみて意外だったのが、Anna Wintourよりも、StylistでCreative DirectorのGrace Coddingtonの印象のほうが強かったこと。ただ他のレビューなんかを見てみても、これは共通の感想みたい。ファッションには全く興味はないけれど、映画中で出てくる彼女が手掛けた写真なんかは面白いと思うし、ほかにもあれば見てみたいと思う。だから彼女の本がout of printになっているようなのは、ちょっと残念。

この映画のおかげで、彼女についての記事もいくつかあって、それらも興味深いです。彼女もAnnaもまだまだ現役みたいだし、今年の9月号を一度買ってみるのも悪くないかも。

Scott Pilgrim vs. the World

この映画を知ったのはArs Technicaの記事を通じて。

恋人とデートするためには、その恋人が過去に付き合っていた彼氏(彼女)たちを”文字通り”戦って倒していかないといけない、という設定だけでも面白そうと思ったのだけれど(原作がゲームに親しんで育ってきた世代をターゲットにしたコミックなので、その戦い方がゲームのキャラクターになりきることだったり、戦いの場面が過去のゲームの引用で成り立ってたりするんだけど、ゲームに特に思い入れはないのでそこは興味をひかなかった)、Fresh Airでの監督のインタビューを聞くと、コミックの文法をいろいろ取り入れた映像にもなっているみたいで、コミックの映像化の試みとしても面白そう。トレーラーを見てみると、たしかに擬音や効果線が画面上を飛び交ってます。こういった擬音の文字を画面の効果に使った例は、ほかに何かあったっけ?

専用のアプリが出ていて原作はiPadでも読めます。ちょっと見た感じではタッチを生かした絵柄が独特でいい感じ。Creative Screenwriting Magazine Podcastには監督と脚本担当に加えて、原作者も含めたインタビューがあります。

The Two Escobars

金曜日のforumではThe Two Escobarsというドキュメンタリー映画が取り上げられ、製作者が出演して自作について話をしていた。

The Two Escobarsはコロンビアの有名な2人のEscobar、Pedro EscobarとAndres Escobarと、彼らが活躍した時代のコロンビアの麻薬組織とサッカーチームの関係を描いたドキュメンタリー。

コロンビアが麻薬組織間の抗争で治安が最悪だったころ、Pedro Escobarは悪名高い麻薬王として世界に君臨していた。だが彼はサッカーファンでもあり、その巨額の富でコロンビアのサッカーチームを支援した。Andres Escobarはその時代のコロンビアを代表するサッカー選手。Pedro Escobarの支援もあってその頃のコロンビアナショナルチームはワールドカップで優勝候補として挙げられるほどになり、Andres Escobarはその中心選手として活躍する。

だがPedro Escobarは1994年のワールドカップを前にコロンビア警察の銃弾によって死亡する。ワールドカップでは、その結果タガが外れたほかの麻薬組織が自らの応援する選手を出場させるよう代表選手を脅迫する騒ぎを起こし、そのせいで集中力を欠いたコロンビア代表チームは、予選の初戦を落としてしまう。そして予選第2戦、国中の期待を背負い、優勝候補としての前評判に応えて決勝トーナメントに進出するにはもう負けられない試合で、Andres Escobarはアメリカ相手にオウンゴールを献上してしまう…。

こんなドラマチックなストーリーを、麻薬組織関係者、サッカー関係者、両方のインタビューを交えながらたどっていくというんだから、見られるようになったら、ぜひ見てみたい。

ファッション

The Devil Wears Pradaで、ミランダがアンディの着ている全くファッショントレンドと関係なさそうなセーターを指して、そんな服でもファッション業界の作るトレンドの影響下にあることを指摘してみせたシーンは、ファッション一般が壮大なエネルギーの無駄にしか見えない理系の人間にとっては、ちょっとしたショックでした。(それならThe Devil Wears Pradaなんか見るなよって感じですが、それはまあ置いといて。あの映画の本当の楽しい部分を自分はわかってないんでしょうねえ。今度Sex and the Cityも見てみようかなあ。)

考えてみれば、どんな衣服も人の作る物であるからには、何らかの先にあるものの影響を受けているわけで、トレンドを決める衣服たちが影響力の大きいものである以上、大多数の作られる衣服が、自覚の有無にかかわらずそれらの影響を受けて作られるのは当然なわけです。でも、ミランダの説明がとても納得ができるものであるが故に、自分がファッション産業の影響下からはどうやっても逃れることはできないという認識は、憂鬱です。

自分で選んでいるつもりでも、実際にはそれはファッション産業からあてがわれたものにすぎない、とミランダは言っているわけですよね。店頭にその服を並べたのもファッション産業なら、イメージを提示してそれを選ぶようにしむけたのもファッション産業なんだから、それはよくわかります。

そして産業から提示されるイメージに打ち勝つ、独自のファッションを生み出すような才能もなければ、ゲームのルールを知った上でそのゲームに意図的に参加するだけの根気も財力もない人間は、哀れな子羊となるしかないのかと途方に暮れるわけです。

The Devil Wears Prada

前のエントリに書いたWaitressとはとっても対照的な映画。どちらも仕事にがんばる女性が主人公のコメディ映画だけれど、Waitressが田舎の日常を舞台にした、地に足の着いたコメディであるのに対して、これは大都会のそのまたファッション業界という派手な業界を舞台にしたマンガ的にコミカルなドラマ。

ヒロインのアンディはゴージャスだけれど典型的な薄っぺらいヒロインの域を出ないし、プロットもありきたりで、退屈な台詞も多い。(特にアンディのボーイフレンドと親友たち。Waitressよりも聞き取りがつらくて、聞き取れなかった部分やよくわからない部分もあるからそのせいかもしれないけど。字幕が欲しかった。)

それでもこの映画が楽しいのは、すべてはメリル・ストリープのキャラクター、アンディのボス、ミランダのせいです。あの”That’s all”を聞くために、また見たくなりそう。

やり過ぎなくらいに大げさな最初の登場シーンも楽しいし、アンドレアに着ているセーターの色の由来を説明してみせるときのミランダの怖いこと。そしてパリでの最後、車の中でのアンディとの会話のシーンから、”Oh, don’t be ridicurous, Andrea. Everybody wants this. Everybody wants to be us.”と言って、待ち構えるカメラマンたちを前に車を降りていくミランダが、もう、かっこよくてしびれます。またそんなシーンがあるからホテルでのノーメークのシーンが生きてくるんですよね。

このキャラクターも極端なところが楽しいので、舞台としてはこのマンガ的な薄っぺらい世界で正解なんでしょう。親友というのとはちょっと違うとしても、意地悪だけど一途な先輩アシスタント、エミリーと、アンディのやりとりも結構好き。あとアン・ハサウェイのSidekickとメリル・ストリープのRAZRという携帯の選択が2006年ならそうだよね、という感じでした。

ミランダのモデルとされる米Vogueの編集長Anna WintourのドキュメンタリーThe September issueというのもあるみたいなので、これもちょっと見てみたい。

 

Waitress

個人的に女性が主人公で、その同性の親友たちが出てくる映画には弱いんですけど、これもそんな映画の一つ。ヒロインとダイナーの同僚たちとの会話が楽しい。出だしの妊娠検査から仕事のあと店の前で3人並んでEarlの迎えを待っているシーンとか、Dawnの5分間デートのためのお化粧シーンとか。

パイのレシピを使った心象風景の独白も、おいしそう、かつユーモラスで楽しいし、ヒロインたちのダイナーの制服姿もキュートです。映画に出てくるパイと監督、脚本のAdrienne Shellyについての、NY Timesの記事も好きです。

しかししっかりしたヒロインたちに比べ、ちょっと落ち着きのないドクターに、思い込みの激しいポエマーなDawnのボーイフレンド、これまた自分のことしか見えてない、かなり絶妙な壊れかたをしているヒロインのだめ亭主と、男性陣はちょっと情けない感じですね。店の店長に、オーナーの老ジョーは、表向き優しくないもののいい感じのキャラクターですけど。

この映画のだめ亭主の名前がEarlなのを聞いて、まず頭に浮かんだのはDixie Chicksの亭主殺しソングGoodbye Earl”でした。どちらのだめ亭主の名前もEarlなのはただの偶然?