「ザ・コーヴ」日本公開開始

The Coveを大阪十三の第七藝術劇場で見てきました。始めの頃の上映館リストにはシネマート心斎橋も含まれていたので、もしやっていたらたぶんそっちに行ってましたが(単純に心斎橋のほうが行きやすいので)、そのチェーンは安全の確保に不安を感じて上映するのを中止してしまったので。

日曜日の11:45からの回で見てきたんですが、100席程度の劇場だけど満席で立ち見も出てました。ニュースを見ると他の劇場も満席になっているみたいですね。

思ったよりもミニシアターサイズとはいえ大画面でみる満足感はありました。英語版で見たときにも思いましたけど、やっぱりペーシングが上手くて引き込まれます。置いてきぼりにされるのはサーフィンのお兄ちゃんのところと(これは私の偏見のせい)、隠しカメラによる殺戮場面に続くイルカの泳ぐ美しい映像のところくらいで、オバリー氏の物語に、捕鯨問題、水産資源保護問題など、盛りだくさんの内容を上手く見せるなあと思います。

日本公開版で入れられたぼかしについては、太地の人の顔にことごとくぼかしが入ることで、なんだか匿名のどこかの町みたいに感じられるのは、仕方がないとはいえちょっと残念でした。

あとせっかくのプライベート・スペース氏の活躍が、顔にぼかしを入れられてどれがプライベート・スペース氏かわからないですね。漁師さんの突き立てた中指もぼかされてわからなくなっちゃってます。

エンドロール直前の、含有水銀量を調べるために水産庁の人の毛髪のサンプルを取っている映像や、プライベートスペース氏の写真、イルカ肉の水銀含有量を告発した町議員さんの写真のところは、横に添えられた元のテロップが無くなって、映像に関係ない日本向けのテロップに置き換えられていました。映像の意味がわからなくなってしまっているので、できれば元のテロップはそのままにして、エンドロールのあとに日本向けのテロップを追加するとかして欲しかったけれど、元のテロップの内容に問題でもあったんでしょうか。町議員さんの顔にぼかしが入るのも、町議員さん自身の希望だったんですかねえ。

あとエンドロールあとの飛行船のキャシーのシークエンスが無くなっているのは何故?あれがないと折角の途中の伏線が回収されない、というのは冗談にしても、シリアスに終わった本編でちょっと重くなった空気を、エンドロールのあとのあれがふっと解放してくれるので好きだったんですけど。警察相手なのがまずかったのかしらん。

それから太地町住民の水銀調査の結果も最近出ていたんですね。和歌山県知事さんは「問題ないことを町民が立証した」と話したらしいですけど、健康被害は認められなかったにしても、WHOの安全基準を超えた人が43人もいて、高濃度の人もいるので調査の継続が必要、と調査結果が結論づけているのに、それは本当に問題ないの?

あと知事も太地町長も、昔から鯨類を食べ続けているけれども大丈夫だった、と言っているみたいですけど、当然昔は鯨を食べても平気だったでしょう。産業革命以降石炭を燃やすようになってから、それに含まれる水銀が大気中にばらまかれ、それが食物連鎖の上位の動物に高濃度で蓄積されているから問題になっているわけで。昔は大丈夫だったからと言って今も大丈夫とは限らないことを、誰かが教えてあげたほうが良いんじゃないでしょうか。

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