Laura’s Law

金曜日のKQED forumの話題の一つは、Laura’s Lawとして知られるカリフォルニア州の法律について。その法律は精神病患者に強制的に治療を受けさせることをより簡単にする(それまでは何か事を起こしてからでないと強制できなかったのを、事を起こす前に強制することを可能にする)法律で、法律制定のきっかけとなった精神病患者による銃乱射事件の被害者の名前をとってLaura’s Lawと呼ばれているらしい。

法律は制定されたものの、その運用は各自治体に任され、いまのところ事件の舞台となった自治体でしか完全には運用されていない。多くの自治体では運用するための予算がないのと、当然のことながら、行政が個人に治療を強制することに対する反発が強いため。

番組では法律に反対する患者ネットワークの代表者が、ほかの出演者全員を敵に回して孤軍奮闘する姿が印象的だった。法律に賛成する人は、精神病患者にとって良いことと思って、正常な判断のできない患者に代わって、治療の要否を判断してあげようという善意の集団なので、そのような善意の集団にNoというのは、悪意を持って反対の対場をとる人を相手にするよりも大変だろう。それに一歩運用を間違えれば行政が都合の悪い人間に薬を盛ることも可能にしかねない危険な法律なので、個人の自由の原則を盾に、そのようなことが起きないようにすることはとても重要なことだ。

ただ今回の番組を聞く限り、そのような立場をとったときに問題となり、この法律が解決しようとしているのは、番組の最後の電話の人のケースのように、治療が症状を改善するのが分かっているのに、本人が拒否するせいで治療を受けさせることができず、病気がその身内を苦しめるのを黙って見ていることしかできないことのように自分には思えた。その電話の人の、自分はどうしたらいいのという悲痛な叫びに対して、その患者ネットワークの代表者は話を聞き漏らしたふりをして一旦逃げようとして、それができないとそれを例外と切り捨てて再度自分の主張を展開していた。さすがプロ。

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