Sound Reproduction: The Acoustics and Psychoacoustics of Loudspeakers and Rooms

3/30のHome Theater Geeksでのスピーカーについての話が、学者さんらしい理論だった話で面白かったので、その日のゲストFloid Tooleさんの本”Sound Reproduction: The Acoustics and Psychoacoustics of Loudspeakers and Rooms”が気になってました。探してみたらうれしいことにKindleバージョンがあったので、まずはサンプルを読み始めて、結局は買ってしまいました。買ったときには1ヶ月もしないうちにiPadの大きな画面で読めるはず、という読みがあったんだけど、発売が延期になってしまったので、しばらくはiPhoneの小さな画面で読むしかなさそう。

まだ所々拾い読みしただけだけれど、これまでオーディオの理論方面についてはほとんど読んだことがなかったので、いろいろと面白い。文章もストレートでわかりやすいし。
再生装置で再生しようとしているソースとは何か、という話から、再生装置から音が再生されたときの、マイクが拾う音と、人が聞く音の違いまで、再生音楽に関わる分野を一通り網羅しているみたいなので、これからしばらくは楽しめそう。

ライブ録音もライブ会場で聴く音とは別物で、ライブ録音は、ライブ会場の複数のマイクで録音したソースを、その雰囲気を想像するきっかけを与えるように、異なる文法で再構成したもの、というのすら、これまではっきりとは認識していなかったし、人が部屋に入ると、その部屋に合わせて耳がチューニングされ、壁から反射された音を聞いても、直接音が壁に反射した音として無視されるので、直接音の聞こえかたには影響しない、むしろ反射音があったほうが直接音を強調し、好ましい音として人に認識される、というのもおもしろい。
電気的に加えられるエコーの始まりは、マイクに近い音しか録音できなかった頃に、壁からの反射音を模擬して空間のイメージを与えるためだった、というのも、言われてみればなるほどという感じ。そのあとに、悪い癖(エコー)はその必要が無くなってもなかなか無くならない、と書いてあるのも皮肉が利いていて良い感じだけれど。

先週のゲストのカナダのスピーカーメーカーpsbの創業者も同じことを言っていたけれど、こういった理論派の人にとって、スピーカーの進化の次の段階は、DSPを内蔵して置かれた部屋や位置に合わせてその特性を調整する、電気的にも特性をいじれるアンプ一体型のユニットなのね。費用対効果を考えると、DSPの活用は必然だろうし、確実な質の底上げには、確かに有効そう。今あるもので近いものとして思いついたのはヤマハのサウンドプロジェクターだけど、それに限れば反射音を使っているのが、売りでもあり、でも限界でもあるかな。

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