捕鯨問題と日本の主張

“The Cove”に関連して太地町のイルカに関する映像をYou Tubeで見ていたら、水産庁資源管理部森下丈二氏の捕鯨問題についてのコメントに行き当たりました。

グリーンピースなど反捕鯨を主張する環境保護団体が、自らの組織の拡大のために捕鯨問題を利用しているという主張は一見もっともらしいですが、グリーンピースが自らの影響力を拡大し、彼らの観点から見た環境保護を進めるために、捕鯨問題における活動を宣伝することは、特に悪いこととは自分は思わないです。
その宣伝内容が間違っているなら、そのことを日本の立場の宣伝に逆に使えば良いわけですし、グリーンピースが捕鯨問題を利用しているという非難は、負け犬の遠吠えでしかないような気がします。漁業組合長とかが言っているならまだわかりますが、大国と呼ばれる日本の担当省庁がそれを言うのは情けなくないですか。
調査捕鯨についても、英文の記事でその頭に”so-called”とか”in the name of”とかついているのを見ると、この問題について日本が信頼を得るのは大変だろうなと思います。

日本捕鯨協会のホームページの反捕鯨団体への公開質問状と回答にあるグリーンピースジャパンとのやりとりも読みましたが、そのグリーンピースジャパンの回答に対する回答は、自分たちの誘導しようとした回答ではなかったと非難し、グリーンピースジャパンからの質問に対しては全く答えないというひどいものでした。あんな回答しか出来ないのであれば、自分たちの主張が受け入れられなくても、それは自業自得だと思います。

採算性が優先される商業捕鯨と、捕鯨枠による規制による管理は原理的に相容れないというグリーンピースの主張は、それなりに筋が通っていると思いますし、それに反証しようと思えば、他の商業漁業で捕獲枠による資源量のコントロールに成功している例を挙げれば良いわけです。それすら出来ないのは理解に苦しみます。ついでに言えば、グリーンピースジャパンからの質問にある、日本鯨類研究所への年間10億円近い額の国庫補助金についての見解は私も聞きたいです。

去年2月に太地町でイルカの肉の水銀が問題になったときのNew York Timesの記事の最後にあるように、鯨の肉を知る古い世代がいなくなれば、需要も無くなって、この問題も自然に消えていくのか、それとも日本のメンツの問題として残るのか。
今の世代にとっては、食べるよりも自然の中でのホエールウォッチングの方が楽しめると思うので、そちらの産業に上手く転向できればいいんでしょうけど。

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