Computerhistory.org
2009/06/15
Computer History MuseumのYouTube Channelで、そこで開かれる様々なセミナーの様子が見られるので、たまに時間があるとのぞいている。
この週末のぞいてみると、ICの発明から50周年ということで、Fairchild Semiconductorに焦点を当てたセミナーが追加されていた。
その中のパネリストの一人がムーアの法則で有名なGordon Mooreだったのだけれど、とってもチャーミングなおじいさんだった。あんまりチャーミングだったので、おなじYouTube Channelにあったムーアの法則40周年のときのセミナーの様子も見てしまった。
かの有名なムーアの法則は、元々は、ディスクリートの回路に比べて高価で性能も低かったICに世の中がまだ懐疑的だったときに、世の中に向けて、ICの持つ可能性、将来性を端的に説明するための式だったのね。知らなかった。
Can design save the newspaper?
2009/04/06
TED: Can design save the newspaper?
この、新聞が生き延びるために苦闘している時代に、ポーランドの新聞が、デザインを重視した紙面で、部数を延ばした話。
写真や絵のせいで読む部分の少ない紙面なんてと、これを見るまでそっちの方向性には懐疑的だったんだけれど、このプレゼンテーションでの紙面の例を見て、考えが変わった。
ユビキタスなモニターに対して、紙媒体の残り少ない長所の一つはその大きさなのだから、その大きさをポスター的に使うというのは、確かに良い戦略なのかもしれない。紙面のビジュアルを構成するツールは昔から大幅に進化して、自由度は増しているんだろうし。
それに文字コンテンツで比べれば、紙媒体はその自由度でオンラインに勝てないだろう。
だから新聞の未来を考えると、コンテンツはオンラインで配信して、そのときに収入、ビジネスモデルをどうするかという話によくなるんだけれど、この話のように紙媒体の居場所はどこにあるかというのも、確かに追求するに値するテーマのような気がする。
OnLive
2009/03/28
自分にとってテクノロジー関連のニュースを追いかける楽しみの一つは、自分の持っている既成概念を壊してくれるような製品や技術、アイデアに出会うことだけれど、サンフランシスコで行われていたGDCで発表されたOnLiveも、自分の持っていた将来のゲームのイメージを完全に変えてくれた。
ゲームというレイテンシに対する要求が最も厳しい用途で、CPU、GPUの仕事すべてをサーバー側でやってしまうという解がまさかあり得るとは思ってもみなかった。
もしこれが現実になり、ゲームソフト開発者にも、消費者にも受け入れられたら、ゲームのプラットフォームとして現在ゲーム機を開発、生産し、それを消費者に販売している任天堂、マイクロソフト、ソニーの立場が突然危ういものに見えてくる。
OnLiveの中心となっている人はこれまでの実績もある人らしいので、裏付け無しに言っているわけではなさそうだし、開発者にとってこのモデルは、流通の費用が削減でき、海賊版、中古市場の心配もなくなる。エントリーの費用が下がることにより幅広いユーザーも見込めそうだ。消費者は、720pの画面のためには5Mbpsの通信速度は必要だけれど、高価なゲーム機を買ったり、買い替えたりする必要がなくなるし、あとはサービスの費用がどの程度になるかだけれど・・・。
世代が変わっても、コンソールメーカーがあって、そのプラットフォームに向けてゲームが開発されるというモデルは、変わらず続くようになんとなく思っていたけれど、そうじゃない未来もあったとは。
高度に進化したゲームを支えるために最先端の技術を使って高機能なハードを大量に生産し、各家庭に1台配置するというのは、PS3なんか見ても技術的な達成としてある意味すごいと思う。ただ、サーバーに集約するモデルと比べると、その能力のうちどれだけを使えるかと考えるたときに、どうしても非効率に見えるし、いかにPS3が高性能でも、いつかはそのハードウェアの限界にぶち当たる。分散型コンピューティングというのもあるし、PS3が出るときにはその演算能力の使い道として挙がっていたような気もするけれど、実際の例としてはFolding@home以外には聞いたことがないし・・・。
PS3がコンソールだけで完結していた時代の極北、ある種の到達点として振り返られる日がくるんだろうか。
任天堂、マイクロソフトにとってハードウェアの部分はそれほど重要な部分ではなさそうだから、もしサーバーモデルが主流になったとしても適応できそうな気はするけれど、もしそうなったら、さてソニーはどうするんだろう。
OnLiveはこの夏からのベータテストへの参加者を現在募っていて、この冬からのサービス開始を目指しているらしい。残念なことに光の速度の限界のためにサーバーからの物理的な距離に限界があって(1000 mile/1600 km位までなら大丈夫らしい)、まずは北米でのみのサービスとなるようだ。
あとWindows Weeklyでも言っていたけれど、ゲームが可能なら、他のどんなパソコンのアプリケーションでも同じことが可能なわけで、パソコンも高性能なCPUやGPUは持たなくなって、演算能力が必要なときにはサービス料金を払って各アプリケーションのサーバーにつなぐ、というようになるんだろうか。
たいていの重いアプリケーションがそういうかたちで利用可能なら、パソコンに性能は必要ないや、というのは十分にありそうだけれど、さてそうなったら情報産業での力関係はどうなるのか。
Code Rush
2008/06/24
http://waxy.org/2008/06/code_rush/
1998年から1999年にかけて、NetscapeがそのCommunicatorのコードをオープンソースとして公開し、生き残りを計る時期を追ったドキュメンタリー。
IEとの戦いに敗れたNetscapeの話ではあるけれど、タイトルも”Code Rush”とあるように、インターネットバブルのはじける前の熱狂も話の所々に出てくる。途中に出てきた建設中のデータセンターと、あの証券会社の人は、その後どうなったんだろう。
BMW GINA
2008/06/10
TWiT 133: Jonathan Coulton
2008/02/25
今回のTWiTはJonathan Coulton特集。
今回のTWiTのきっかけとなったLeo Laporte, Merlin Mann, Veronica BelmontとJonathan CoultonがRock BandでStill Aliveをプレイしているビデオも見たけれど、名の通った大人4人がゲームをしている姿はやっぱりゲームをしている姿以外の何者でもなくて、ちょっとおかしかった。でも歌の歌詞にちなんであとでケーキがでてきたり、とても楽しそうだ。TWiTもそのときの興奮の余韻がまだ残っているのか、とてもいい感じで楽しかった。それに話題の中心が未来を見据えたこれからの作者のあり方という前向きなものだったからというのもあるかも。
ニッチという言葉が何度もでてきたけれども、情報やコンテンツを発信するための敷居が格段に低くなって、また求める情報を検索する技術が格段に発達したことで、以前なら成り立たなかった小さなスケールでも活動を継続、維持できる可能性がでてきたわけで、このJonathan Coultonのケースなどがいい例だと思う。
もちろん以前のように発信手段を寡占していることを利用して、世の中を一色に塗りつぶしてしまうような大きなヒットを作り出すことは難しくなっただろうけれど、それは良いことではあっても決して悪いことではないはずだ。物理媒体に記録したものを大量にコピーして販売するというモデルも大して歴史がある訳でもなく、もちろん変化に痛みは伴うだろうけれど、環境の変化に抵抗しても仕方ないだろうと、DRM関連のニュースを聞くたびに思う。まあ他人事なので勝手なことを言ってますが。
Blu-Ray
2008/02/23
東芝のHD-DVD撤退の発表で、次世代DVD市場はBlu-Rayが独占することが決まった。これでやっと規格分裂のための買い控えから解放されて、Blu-RayのHDソフトを安心して買って楽しめることになったけれども、そんなふうに明るい話題としては自分は受け止なかったし、テクノロジーニュースを聞いていても、そのような面は指摘されるとしても、基本のトーンは苦いままだ。
一つには撤退という敗北のニュースだからというのもあるだろうけれど、もともとBlu-Ray対HD-DVDの争いは、すでに開拓された巨大な市場の金を巡っての争いで、新しい技術で新しい市場を開拓しようとしているわけではないので、テクノロジーの側面で興味を引く点が少ないこともあると思う。もちろんそれを可能とする個々の技術はすごいものだけれども、結局のところ工場で大量生産された物理メディアが流通網に乗り、消費者はそれを小売店に買いに行って、持ち帰って家で消費するというモデルはDVDと全く変わらない訳で。
すでに音楽ソフトの物理メディアでの流通は縮小に向かい、オンデマンドでの配信やダウンロード販売も始まっている中で、小売店にソフトを買いにいく、またはオンラインで買って配達されるのを待つ、というモデルがどれだけ魅力を保つことができるか。もちろんBlu-Rayの容量をオンラインで配信できるようになるにはまだまだ時間はかかるだろうし、高画質を追求するマニアにとってはBlu-Ray以外の選択肢はないだろうけれども。でもひどく圧縮されているためにブロックノイズなんかが乗っているけれど、リビングのテレビ画面で購入してすぐに見ることができるのと、画質は文句なくきれいだけれど、小売店に出向いて買ってこなければならないものを比べたときに、後者を選ぶ層がいったいどれだけいるのか。
光学メディアによる流通はいずれは消え行く技術で、ネットワークでの配信がいつかは主流になるわけで、もしBlu-Rayの普及を待たずにネットワークでの配信が主流となるとすれば、じぶんにとってはそのほうがエキサイティングだ。
それにしても聞こえてくるソニーのイメージはよくない。ソニーは昔はすごかった会社であり、独自の規格を自分の顧客に押し付けて、顧客を困らせる会社だ。さすがにハードウェアの出来の良さは認められているけれども、独善的だとか強欲だとか、そんなことばかりが聞こえてくる。自分にとってもソニーの製品で今興味を引くのはPS3くらいのもので、ほかのものは特に競合他社の中からソニーを選びたいと思うものはない。
Apple TV Version 2.0
2008/02/13
遂にApple TVのソフトウェア Version 2.0の配信が開始されたので、早速インストールしてみた。
なんといっても目玉はHDコンテンツのレンタルなので、とりあえず安い旧作の中から一つ借りてみようと選んだのが、Bloody Sunday。720pの映像とともにDolby Digital 5.1の音声も今回のアップデートの売りの一つだけれど、特に旧作の中ではDolby Digitalに対応しているコンテンツが少ない。字幕対応しているものとなるとさらに少なくて、HDコンテンツ自体の充実とともに、この辺りは今後の拡充に期待しよう。
ダウンロードにどれくらい時間がかかるのかも興味のあるところだったけれど、数分で再生開始できますの表示がでた。そこでそれから30分ほど見たけれど、再生が途切れることもなく視聴は問題無し。
ただよく知らずに借りたBloody Sundayが、ドキュメンタリー風の粒子の粗い映像で、HDのクオリティの確認にはあまり向いていなかったことが判明。ついでに英語がイギリス英語で(多分)聞き取りがかなり自分にとってつらく、字幕もついていないので、途中で見るのを止めてしまった。明日は24時間の期限が過ぎた場合にどのようになるのかを確認してみよう。
Wired Science
2008/02/03
http://www.pbs.org/kcet/wiredscience/
ハリウッド映画のCGのための水のシミュレーションの話 (Perfect Water) と、静止衛星打ち上げを巡るお金の話 (Satellite Shopping) がおもしろかった。
水のシミュレーションのための膨大な計算機の群れや、通信衛星のための巨大な太陽電池パネルを見ると、それだけで血が騒ぐと同時に、一応エンジニアの端くれの一人としては、自分もがんばらなければいかんなあと思った。また、何気なく見ている映画の一場面や、テレビ放送の裏では、これだけ巨大なシステムが動いているのだということは、ついつい忘れがちだ。衛星組み立てや、ロケット打ち上げなんかが日常業務として行われているなんて、とんでもない時代に生きているんだなあと改めて思った。それをいえば、こうやって使っているラップトップに詰め込まれた技術も正直自分の理解の範囲を超えている訳で。
ロケットの打ち上げは一度見に行きたいなあ。バンデンバーグはそれほど遠くはないんだけれども。
Cell Phone
2007/07/26
テレビのデジタルへの移行により空いた700MHz帯の入札がこのところ話題ですね。
このニュースやiPhone関連の話題を聞いていて思うのは、いかに現在のキャリアが嫌われているかということ。ガジェット好きの観点から見ると、キャリアは新しい技術による可能性よりも自らの現在の権益を守る抵抗勢力と見られがちですからまあ仕方がないですけれども。日本でもそこら辺の事情はそれほど変わらないんでしょうか。3年前はまだキャリアと消費者の蜜月時代といったかんじだったような。その頃は全く興味がなく、数年落ちのモノクロ画面、キャンディーバータイプのを平気で使っていましたから、当てにはなりませんが。