Creative Screenwriting Magazine Podcastで、The Informant!の脚本家のScott Z. Burnsのインタビューをやってました。
The Informant! Q&A – Creative Screenwriting Magazine Podcast
エクソンバルディーズ号事故のときに、仕事を辞めて現地に行ってラッコを洗っていたり、An Inconvenient Truthのプロデューサーをやっていたりと(もう一つの映画とスケジュールが重ならなければ、監督もする予定だったらしい)、興味深い経歴を持った人でした。
現在準備中のプロジェクトのテーマも、口伝えで伝わる正確な情報と不正確な情報のメタファーとしてのウィルス伝染の映画とか、面白そう。
The Fix Is In
2009/09/21
この前のTHIS AMERICAN LIFEは、日本の味の素、協和発酵も関わっていた飼料添加物リジンを巡るカルテルでの内部告発者のお話。
THIS AMERICAN LIFE “The Fix Is In”
番組自体は2000年に製作されたもので、この事件を題材にした映画“The Informant!”のアメリカでの公開に合わせての再放送。
映画はダークコメディ仕立てみたいですが(Fresh Airで監督のSteven Soderberghと主演のMatt Damonのインタビューも最近ありました)、この番組はもう少しシリアスよりで、でもこの内部告発者が最初にFBIにコンタクトしたきっかけが嘘の情報だったり、自身が横領をしていたせいでカルテルについての捜査が暗礁に乗り上げそうになったりと、単純な勇気ある内部告発者の話でなくて、ひねりが利いているのがこの番組らしいです。
番組内では、アメリカ国内でしか活動できないFBIに頼まれてハワイでのミーティングをセッティングしようとする内部告発者に対して、ハワイはアメリカ国内で独占禁止法の取り締まりが厳しいからまずいんじゃないのと、電話で答える日本人のミモトさんの声も聞けます。
下は独占禁止法を扱ったドキュメンタリーでのこの事件を扱った一部分で、3分30秒あたりから、声だけでなくて、この内部告発者が隠し撮りしたミーティングの様子も見られます。顧客は敵で、同業他社は友達だという発言が、とっても分かりやすい。
捕鯨問題と日本の主張
2009/08/02
“The Cove”に関連して太地町のイルカに関する映像をYou Tubeで見ていたら、水産庁資源管理部森下丈二氏の捕鯨問題についてのコメントに行き当たりました。
グリーンピースなど反捕鯨を主張する環境保護団体が、自らの組織の拡大のために捕鯨問題を利用しているという主張は一見もっともらしいですが、グリーンピースが自らの影響力を拡大し、彼らの観点から見た環境保護を進めるために、捕鯨問題における活動を宣伝することは、特に悪いこととは自分は思わないです。
その宣伝内容が間違っているなら、そのことを日本の立場の宣伝に逆に使えば良いわけですし、グリーンピースが捕鯨問題を利用しているという非難は、負け犬の遠吠えでしかないような気がします。漁業組合長とかが言っているならまだわかりますが、大国と呼ばれる日本の担当省庁がそれを言うのは情けなくないですか。
調査捕鯨についても、英文の記事でその頭に”so-called”とか”in the name of”とかついているのを見ると、この問題について日本が信頼を得るのは大変だろうなと思います。
日本捕鯨協会のホームページの反捕鯨団体への公開質問状と回答にあるグリーンピースジャパンとのやりとりも読みましたが、そのグリーンピースジャパンの回答に対する回答は、自分たちの誘導しようとした回答ではなかったと非難し、グリーンピースジャパンからの質問に対しては全く答えないというひどいものでした。あんな回答しか出来ないのであれば、自分たちの主張が受け入れられなくても、それは自業自得だと思います。
採算性が優先される商業捕鯨と、捕鯨枠による規制による管理は原理的に相容れないというグリーンピースの主張は、それなりに筋が通っていると思いますし、それに反証しようと思えば、他の商業漁業で捕獲枠による資源量のコントロールに成功している例を挙げれば良いわけです。それすら出来ないのは理解に苦しみます。ついでに言えば、グリーンピースジャパンからの質問にある、日本鯨類研究所への年間10億円近い額の国庫補助金についての見解は私も聞きたいです。
去年2月に太地町でイルカの肉の水銀が問題になったときのNew York Timesの記事の最後にあるように、鯨の肉を知る古い世代がいなくなれば、需要も無くなって、この問題も自然に消えていくのか、それとも日本のメンツの問題として残るのか。
今の世代にとっては、食べるよりも自然の中でのホエールウォッチングの方が楽しめると思うので、そちらの産業に上手く転向できればいいんでしょうけど。
‘The Cove’ interview at Fresh Air
2009/08/01
ドキュメンタリー映画“The Cove”の公開がアメリカで始まったようで、各紙にレビューが出てますね。
The Cove Movie Reviews – Rotten Tomatoes
NPRのFresh Airでも公開に合わせて、監督のLouie Psihoyos氏と主役のRic O’Barry氏のインタビューをしてました。(Salon.comのサンダンス映画祭時のインタビューも充実してます。)
その中で印象に残ったのは、太地町の漁師に対してよりも、太地町からイルカを買い付けているイルカのトレーナーたちに対して怒りを感じる、というコメント。
漁師にとってはイルカも他の魚と同じなので、イルカに対する認識が自分たちと異なる、ということは十分認識していて、それに対してイルカのトレーナーたちは、イルカが自意識を持つことを自分と同じように知っているはずだから、それにも関わらずイルカを閉じ込めておいて平気なのは許せないと。
また、イルカを捕獲すること自体よりも、その方法がイルカに対して苦痛を与えるものであることを問題にしていたり(牛を食用に殺すときには、もっと苦痛の無いように殺しているはず)、イルカを食用にすることについても、体内に高い濃度の水銀が蓄積されていて、食用に適さないにもかかわらず売られていることを問題にしていたり。たとえイルカに対する思い入れからではあっても、それだけでは賛同者は限られてしまうことにも自覚的で、だから、それだけを理由にイルカの捕獲に反対しているわけではないのもよくわかった。
New York Timesの記事によると、日本政府の回答は、食習慣は古くからのもので、外国人は文化的な違いを尊重すべきだ、といったことみたいだけれど、すみません、政府が古くからの食習慣の保護に熱心とは知りませんでした。
鯨肉と偽装して売らなければならないものに、食習慣からの需要がどれだけあるのか知らないし、南氷洋での捕鯨がいったいどれだけの歴史があるのかも知らないけれど。
ほかに魚資源をイルカが食べてしまうので、イルカを間引くという理由付けもあるみたいだけれど、魚資源が減ったのはもちろん人間が魚を捕りすぎたからだし、これらの言い訳を聞くと、これらは建前で、既得権者の利益を守るのが真の目的なんだろうと勘ぐってしまいます。
魚資源についてはほかに、Bluefin Tuna(クロマグロ)が日本人が高値で買い漁るために乱獲が進んで問題になっているけれど、日本人は資源保護のために買い漁るのをやめることができるだろうか。
Dolphin massacre in Japan
2009/07/07
映画”The Cove”についてのエントリにコメントをくれた方から、下の映像を教えていただきました。
残酷で、イルカに対して持つイメージからしたら(愛くるしい顔をした動物で、食肉用とは普通思わない)ショッキングな映像には違いないのですが、だからこれを止めないといけないという意見に賛成するかというと、そこで 議論を終わらせてしまっては面白くない、と思ってしまいます。
この時代にタンパク源のためにイルカを殺す必要はないはずで、無意味な殺生はやめるべきだ、とか、経済的に割に合わないはずの行動が、補助金によって生き延びているなら、そのような非効率はやめるべきだとか、動物に対する意識を高めるためのものであるはずなのに、動物を檻に閉じ込めている動物園や水族館は、目的と方法が矛盾しているとか、正しくない理由を考えるのが一番興味のある部分なのに、非人道的でいけないことだから止めるべきだ、で理由付けが終わってしまっているのが、自分にとっては不満です。それに、イルカ猟は伝統芸能だから守るんだ、という日本政府の立場に反論するのに、根拠のよくわからない非人道的というレッテルだけでは弱いように感じます。
個人的には、スーパーマーケットにならべられた、パックにつめられた牛肉、豚肉は、その出所である一頭の牛さん、豚さんをあまりにも感じさせないので、倫理的に正しくない。その赤が、生き物の血の赤であることを人は思い出すべきだ、みたいなことの方に、このイルカの話よりも興味を引かれます。
より自分の生活に身近ですし、そんなことを考えながらスーパーの食肉売り場を見ると、これもちょっとしたセンスオブワンダーを感じることができます。でもそんなことを考えても、自分の食欲は思ったよりも平気でした。
The Cove
2009/06/29
今日Apple TVで、“The Cove” というドキュメンタリー映画の予告編を見た。日本の風景が出てきたので何かと思ったら、イルカ保護活動家の立場から見た和歌山県太地町についての映画らしい。
予告編の中のテロップでも”A CROSS BETWEEN ‘FLIPPER’ AND ‘THE BOURNE IDENTITY’.”とのRolling Stoneの映画評の引用が出てくるけれど、予告編はアクションスリラーみたいな作りになっていて、とっても面白そう。もちろんここでは和歌山県太地町が悪の組織になるわけだけれども。
予告編に出てくる関西弁ですごんでいるお兄ちゃんは結構怖いです。
和歌山県太地町といえば、これまでは、古くから続く捕鯨方法を今も守る町、くらいのイメージしかなかったけれど、こうやってイルカを食い物にする悪の帝国という全く違う視点からの姿を提示されると、ある種のセンスオブワンダーを感じるというか、とても好奇心を刺激されます。ぜひ見てみたいけれど、たぶん日本には入ってこないんでしょう。
アメリカではこの7月末から8月初めにかけて公開のようで、2009年のサンダンス映画祭ではドキュメンタリー部門の観客賞もとったらしい。
個人的には、なぜイルカがそんなに特別なのかが理解できないのだけれど、犬を飼ってる人が、犬を食べると聞くといい気がしないのと同じようなことなんだろうか。
Apple TV Version 2.0
2008/02/13
遂にApple TVのソフトウェア Version 2.0の配信が開始されたので、早速インストールしてみた。
なんといっても目玉はHDコンテンツのレンタルなので、とりあえず安い旧作の中から一つ借りてみようと選んだのが、Bloody Sunday。720pの映像とともにDolby Digital 5.1の音声も今回のアップデートの売りの一つだけれど、特に旧作の中ではDolby Digitalに対応しているコンテンツが少ない。字幕対応しているものとなるとさらに少なくて、HDコンテンツ自体の充実とともに、この辺りは今後の拡充に期待しよう。
ダウンロードにどれくらい時間がかかるのかも興味のあるところだったけれど、数分で再生開始できますの表示がでた。そこでそれから30分ほど見たけれど、再生が途切れることもなく視聴は問題無し。
ただよく知らずに借りたBloody Sundayが、ドキュメンタリー風の粒子の粗い映像で、HDのクオリティの確認にはあまり向いていなかったことが判明。ついでに英語がイギリス英語で(多分)聞き取りがかなり自分にとってつらく、字幕もついていないので、途中で見るのを止めてしまった。明日は24時間の期限が過ぎた場合にどのようになるのかを確認してみよう。
Minority Report
2007/11/03
久しぶりのSF映画。個人的にはもうひとつ。
予告される罪というアイデアとそこからのプロットは、さすが原作がディックだけに楽しんだのだけれど、興味が持てないアクションシーンがちょっと長かった。映画自体もそのせいで長く感じた。アクションはいいから、さっさとプロットを進めてくれと思いながら見てました。説明ぜりふはまだ意味の予想がつくものの、アクション中のは訳がわからんというのもあるかもしれない。
そういえば目の包帯を12時間経つまでに開けてしまった伏線はどうなってしまったんでしょう。
The insider
2007/08/12
The Insider (film) – Wikipedia, the free encyclopedia
この前映画「The Insider」をNetflixで借りて見ました。見終わったあと実際の事件についてもう少し知りたくなって、Wikiのこの映画のページからいくつかリンクをたどって見たんですが、、アル・パチーノが演じていたプロデューサーをPBSのFrontlineシリーズで何度か見ていることに気付いてちょっとびっくり。クレジットカードの話とか、最近の「News War」とか、どれもおもしろかったです。
あと本当に実際の事件から時間を置かずに映画化しているんですね。この映画、公開時には特に興味もなくて見なかったんですが、タバコ会社が実際に映画を見る前に警告文書を映画会社に送ったというのは、どこかで読んだのを何となく覚えてます。
こういったいわゆる社会派と呼ばれるジャンルは好きなんですが、この映画のような実話をもとにしたタイプには、いつも楽しむと同時にちょっと警戒感も持ってしまいます。たとえば自分にとってこのタバコ会社からの事件というと、まずこの映画の中のシーンが思い浮かんでしまうわけですが、これは事実とはほぼ何も関係ない、ただの娯楽映画の1シーンでしかないわけで。これについては映画が事実に敬意を払ったものであるほど、より混同しやすくなるので厄介です。「シンドラーのリスト」のラストシーンはそれに対する1つの回答だと思うんですが、映画が感動的だけに、あの本編の強烈なイメージから逃れるのもまた難しいと思うんですよね。
RATATOUILLE
2007/06/25
Apple – Trailers – Ratatouille
Pixarの新作は、高級レストランにとっては不倶戴天の敵であるのに、でもシェフの才能に恵まれたドブネズミの話ですか。もうその設定だけでちょっと見てみたくなってしまいました。
トレイラーも見ましたが、質感表現や、光の表現はもう完成形という感じですね。これだけこなれてくると、いったい投入物量がどれくらい違うのか知りませんが、日本アニメの伝統形式でリアリティの描写をまともに競うのはさすがにちょっとつらくなってきたような。
